昨日、飲み友達に洗足池で飲もうという誘われた。
最初、焼き鳥屋で飲もうぜ、みたいな話だったのだが、
どうやらここで、半年ぶりくらいに、仲の良いゲイバーのマスターとばったり会ったという。
なんやかんや話が盛り上がり、マスターの店に移動したから、そこでもいいか?と聞かれた。
まあ、いいよ、と、その住所に向かったのだ。
で、着いたところが、汚ねえ鏡月しかないゲイバー。
まじで汚い。
仮装の衣装があちこちに散らかっていて、カウンターの向こうにホコリの被ったボトルがずらりと並んでいる。
そもそも洗足池のゲイバーって何なんだよ。しかも鏡月しかないってやる気あんのか。
もうこの時点で嫌な予感しかしない。
どうも〜お初です〜
マツケンサンバの真島を老けさせたようなマスターだ。
どうも、はじめまして。
友達と三人で飲みながら、世間話。
61歳だというオカマのマスターは、最近交通事故にあって、尾骶骨を打ち、肛門が裂けたらしい。
近くの昭和病院に搬送され、対応した医者が運良く肛門科の名医だったという。
もし彼でなかったら、人工肛門だったという。
まだ治ってなくて、腫れちゃって座れないしい。
なんかあったら、血だらけだという。
で、ケツが裂けちゃってバージンじゃなくなったというのだ。
ほう、いきなり盛ってきたか、、、
ならば、
なんだそりゃ。
肛門なんか裂けないだろ。
裂けても動いてるって、ゾンビかお前は。
オカマはゾンビになると、ケツが弱点になるらしいじゃねぇか。
頭じゃなく、ケツにボウガンつっこんだら死んじゃうのか?
いまやってみっか。
とか、返すしかない。
まぁこんなやり取りやってると、お約束のようにゲイに気に入られ、いちいち面倒なアプローチを空気が壊れないギリギリでかわすしかない。
オカマとはいえ、年上への礼儀の範囲で返す。
だが、笑いで終わらせりゃいいのをいちいち絡んでくる。
あたし、兄さん、好き。あなたみたいな人もうたまらないわ。
女だって男だってやること一緒なんだから、変わらないわよ。
今度試してみない?気持ちいいわよ。
うるせえ、このホモ爺。
気持ち悪んじゃ、コラ!
友達が仲がいいというから、この一言は飲み込んで、スルーするしか無い。
飲み屋で自分から場を壊すのは非礼極まりない。
だが、ヤツはそんなことはお構いなく、
わたしね、男性がおしっこしてるところを後ろから、ちんちん支えるの好きなのよ。
おしっこが出てると振動が手に伝わって、気持ちよくなちゃうの。
知らんわ、この変態野郎。
しかし、まぁ、もう、とにかくしつこい。
すべての会話の落とし所を、俺は男は嫌だ、ジジイはもっと嫌だ、というところにするしかないわけだ。
だって、気持ち悪んだから。
すると、楽しくなっちゃったオカマのマスターが、
調子に乗ったのかしらんが、香水をとりだし、いきなり俺に向けて、シュッとぶっかけてきた。
さすがの俺もプチン、とキレた。
てめぇ、一体なんのマーキングじゃ!
オカマの犬か!この野郎!
この時点で、もはやこの61歳のオカマへの敬意はない。
ケツバットでもくれてやって、バーの一面を血の海にして、昭和病院の肛門科に送り返してやろうかと殺意まで覚えた。
もう帰る!会計!
あら怒っちゃった?いい香りじゃない?
私いつもコレ付けてるの。
見たら、今や懐かしのアクアマリン。
中学生か高校生のころ流行ってたヤツだ。
なんで、40すぎのオッサンが、ガキの香水プンプンさせられなきゃならんのだ!
腹が立ったので、会計を早くすませようと急かす。
はあ?一万円?
たけぇな!!
だってボトル入れちゃったし、二人分よ。
いつ入れたんだよ、ボトル。
え?お前入れたの?
まじかよ、ムカつくわ、ホント!!
どうやら私がトイレに行っている間、酒がないと入れたらしい。
馬鹿か、お前は。
火打にしてやる!こんな店!!
さんざんな目にあった私は、アクアマリンの香りをプンプンさせて、店を出た。
帰って風呂入ったが、翌日になっても、上着についたアクアマリンの臭いが取れない。
しかし、空気の読めない最悪の野郎だ。
しばらく色気の付いた中学生みたいな臭いをさせて、打ち合わせに行くのか、オレは、、、
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